カフェインの摂取について考える|フィジオ福岡 栄養学

カフェインというと、コーヒーに含まれているというイメージが強いですが、カフェインは、コーヒーだけでなく、緑茶・烏龍茶・コーラ・強壮剤にも含まれており、その量はどれもカップ1杯約50ミリグラム程度です。
また、チョコレートに含まれるテオブロミンは、カフェインとよく似ており、ほぼ同じ働きをしています。

カフェインの働きには、覚醒作用、利尿作用や強心作用などさまざまあり、どれも神経への作用により起こる。

カフェインの働きには、覚醒作用、利尿作用や強心作用などさまざまあり、どれも神経への作用により起こります。
神経に情報が伝わると、その突起の末端からATPやグルタミン酸というものが放出され、次の神経に情報を伝えていきます。
情報を次に伝えたあとの神経にはアデノシンが結合して、過剰にATPやグルタミン酸が放出されるのを防いでいます。
これによって、適切に情報が伝えられているのです。
実はカフェインは、そのアデノシンの結合を邪魔する働きをもっています。
そのため、ATPやグルタミン酸が放出され続け、次の神経に通常よりも多くの刺激を与えることになるのです。

眠気を覚ます効果は、カフェインが覚醒に働く領域に刺激を与えることで起こる。

カフェインが、体のどこの神経に刺激を与えるかによって、現れる効果が変わります。
例えば、眠気を覚ます効果は、カフェインが覚醒に働く領域に刺激を与えることで起きます。
疲労感や眠気を解消しようという目的でカフェインを摂取するのは、ときにとても有効なものですが、注意すべきはカフェインが疲労を解消するものではなく、疲労により落ちた単純作業の効率は上げるものの、思考を伴う作業の効率は逆に下がるという結果も報告されています。

カフェイン摂取にはよい点も悪い点も見え隠れしますが、カフェインの効率的な摂取方法としては、仮眠前に摂取するというものが考えられます。
昼食後にコーヒーを飲んで仮眠をとると、約20分くらいでカフェインが吸収されます。
すると覚醒効果によって、すっきりあとで目覚められると言われています。

運動選手がカフェインを摂取するとパフォーマンスが上がる。

カフェインにパフォーマンスを向上させる効果があるという話を聞いたことがありますが、はたしてカフェインに運動能力を向上させる能力はあるのでしょうか。
答えとしては「ある」のだそうです。

2004年までオリンピックのドーピング検査では、コーヒーを3杯飲んだだけでもカフェインの陽性反応が出ることがあったといいます。
世界アンチドーピング機構がカフェインを規制対象からはずした途端、ほぼすべてのスポーツの尿検査でのカフェインの値が低下したところを見ると、アスリートたちがカフェインに何らかの効果を期待していたことが分かります。
実際に長年の研究から、精神の働きを助けたり、摂取してから2時間は持久力が向上することが確証されているといいます。
またウェイトトレーニングのような運動にも役立つことも次第に分かってきました。

カフェインを過剰に摂取すると副作用が生じ、健康を害する可能性もある。

一方で、カフェインを過剰に摂取すると副作用が生じ、運動能力だけでなく、健康を害する可能性もあります。
例えば、カフェインの摂取が睡眠に悪影響を及ぼし、正常な睡眠周期を妨げるという報告例もあります。

ただし、カフェインはコーヒーやエネルギー飲料とは別物だということを理解しておかなければなりません。
被験者に純粋なカフェインとコーヒーとを摂取させ運動させたとき、カフェインだけを摂取した群にパフォーマンスの向上が見られたという研究もあります。
別の研究ではコーヒーにも効果があるというものもありますが、コーヒーにはいろいろなものが入っているので、純粋なカフェインの効果だという見極めが難しくなっています。
このようにカフェインにはパフォーマンスを向上させる効果があるということですが、普段コーヒーやエネルギー飲料などカフェインを含んだものをよく飲む方は知らず知らずのうちにその効果を体感しているのかも知れませんね。

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