イメージトレーニングとマイナス思考|フィジオ福岡 メンタルコントロール

スポーツをしていると、練習の過程や試合の前などイメージトレーニングをする場面はたくさんあると思います。
イメージトレーニングをすることで、運動がうまくなることは既にたくさんの研究から立証されていますが、そのイメージトレーニングが上手く出来ているのでしょうか?
たくさんの研究から、トップアスリートほどイメージを上手くできていることがわかっています。
イメージを上手く出来るというこは、運動前野や補足運動野をはじめ、脳のより広い領域を使い、より具体的にリアルな運動のイメージを明瞭に描けるということです。

リアルな運動のイメージを明瞭に描こう。

運動経験者・非経験者で分けた統計をみても、ブラインドサッカー選手などは、特にこの能力が高いそうです。
また、体操選手と体操未経験者で同じ体操の技を見て、その後同じ技をあたかも自分が行っているようにイメージしてもらい、脳の反応を比べた実験では、体操選手の方は、運動前野や補足運動野に活動があり、より具体的なイメージが出来ていることがわかりました。
しかし、体操未経験者では視覚野を使いなんとなく客観的に人が中を回っている想像は出来ますが、自分が演技しているようなイメージは出来ない為、運動前野や補足運動野の活動は見られません。

動きを自分の体感としてしっかりイメージしていくことが大切です。
ある動きをした時に、体のどこの部分がどんな風に感じているのか。
力が入っているところはどこなのか。
どのくらい力が入っているのか。
細かくしっかり感じながら、考えながら動いていくことが大切です。

マイナスイメージを描いてしまわないように。

イメージトレーニングをしていく上で避けなければいけないのは、マイナスイメージを抱くということ。
「マイナス思考は止めた方がいい」とか、「プラス思考で物事を考えよう」とかマイナス思考はいつも悪く捉われがちです。
確かに、いつも・どんなことでもプラス思考で捉えられたらいいのですが、そうはいきません。
特にスポーツをしていると、一時的にマイナスの考え方が浮かんでくることは、たくさんあります。

マイナス思考とは、大まかにいうと「目の前で起きた出来事が例えどんな出来事であっても、“よくない事”と捉える傾向のある考え方」です。
そして、マイナス思考の人に共通する“よくない事”は、大きく分けて3つに分類することができます。
・何事も「自分にとって損」だと捉えてしまう
・何事も「自分にとって害」だと捉えてしまう
・何事も「自分にとって脅威」だと捉えてしまう
日によって晴れたり雨が降ったりするように、その時々の気分でマイナス思考になることもあるという程度の場合は、それほど問題ではありません。
しかし、常にマイナス思考が続いている人、特に自分自身がそれに気づいていない人は、注意が必要です。
そうした状態に陥ると、何事も自分にとって「損だ」「害だ」「脅威だ」という“色眼鏡”を通して見るようになり、全ての物事を悪いストレスに感じてしまいます。
例えば、「コップの中に水が半分“も”入っている」と、「コップの中に水が半分“しか”入っていない」とでは、同じ水の量でも捉え方が違います。

マイナス思考をプラスに変える。

結局のところ、自分の捉え方次第で変わっていくのです。
マイナス思考というものは、無意識に浮かんでくるもので悪いものというものではありません。
しかし、その時間が長く続きモヤモヤした気持ちで過ごすことは、心にも体にも良くないことです。
では、どうやってマイナス思考からいつも通り“フラットな状態”に戻していけるかを考えていきましょう。

心理学で最もよく用いられる対処法に「言語化」というものがあります。
マイナス思考の要因となっているものを、損、害、脅威の3つに分けて、「〇〇ということを損だと感じる」「〇〇ということを害だと感じる」「〇〇ということを脅威だと感じる」というようにそれぞれ3つ書き出していきます。
書き出す事によって、人間の脳の中で、問題を“感じるモード”から、書き出す事で“解決するモード”に変わります。
つまり感情を語源化することで、自然に解決に近づきます。
問題を書き出すことで、しっかりと問題と向き合う。
それは辛いことかもしれませんが、しっかりと考えることで、何が損であり、害であり、脅威であるのかが明確になると、おのずと対処法も明らかになるのです。
よく考えてみると、自分ではどうしようもないこと・悩む必要のないことでマイナス思考が膨らんでしまっていることもあります。

スポーツをしている中で、思い通りにいかないこと、失敗することも少なくはありません。
モヤモヤしながら過ごすのか、早く問題と向き合って解決策を見つけてステップアップしていくのか。
絶対に早く解決したほうがいいですよね。
マイナス思考は仕方ない。
そこから早くフラットな状態になれるような習慣をつけていきましょう。

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