扁平足とアーチ障害|フィジオ福岡 フットコンディショニング

偏平足(フラットフット)とは、簡単に言うと土踏まずがなく、足の裏が地面に全部ついてしまう状態のことで、土踏まず部分のアーチの筋肉や靭帯が弱まり、さらにはなくなってしまう為に起こります。

扁平足は疲れやすい、膝痛、腰痛、肩こり、頭痛などのさまざまな障害をもたらすことがある。

偏平足では、足の内側の筋肉が衰え、その部分の骨が下がってくる症状も伴います。
アーチはかかとのあたりから内側と外側に縦アーチが2本(その頂点の盛り上がりが足の甲)と、親指から小指に伸びる横アーチがあり、歩行時やジャンプしたときの衝撃や圧力を吸収するバネのような働きをしています。
偏平足のケースでは、そのバネのような働きができません。
もしくは弱くなった状態であるため、足に自分の体重以上の衝撃が常にかかり、足、膝、腰など体の各部にかなりの負担がかかります。
このことにより疲れやすい、膝痛、腰痛、肩こり、頭痛などのさまざまな障害をもたらすことがあります。

足部は、内側縦・横・外側縦の3つのアーチ機能によって私たちの体の重さを支えている。

偏平足の原因は、先天的なものと後天的なものがあります。
先天的なものは極めて少なく、後天的なものがほとんどだとされています。
後天的なものには何らかの病気が原因で足の筋肉が麻痺するために起こる『麻痺性偏平足』、足の損傷が原因で起こる『外傷性偏平足』、足の関節の炎症による『関節炎症偏平足』などがあります。
一般的には幼児期からの遊びの中で歩いたり、走ったりする運動をしなかったりすると、偏平足になりやすいと言われています。

足部は、内側縦・横・外側縦の3つのアーチ機能によって私たちの体の重さを支えています。
一般的に言われる「アーチが落ちる」。
さまざまな要因によりアーチが弱くなったり、機能を果たせなくなることで、足部の障害を招くことは少なくありません。
外反母趾や偏平足障害、疲労骨折などはよく知られた足部の障害です。

足部の構造を理解する。

では、その足部がどのような構造になっているか確認していきましょう。
まずは足関節からみていくと、カカトの骨「踵骨」の上に距骨があり、距骨を挟むようにして脛骨と腓骨があります。
これら4つの骨で足関節を構成し、底背屈や回内・回外の機能を担っています。
踵骨の前方に立方骨、距骨の前方に舟状骨があり、この関節面をショパール関節と呼びます。舟状骨の前方には内側・中間・外側楔上骨があり、立方骨・楔状骨と中間骨の間にある関節をリフランス関節と呼びます。
内側・中間・外側楔状骨の前方に拇趾~第3趾中足骨、立方骨の前方に第4・5趾中足骨が関節を形成し、その前方に基節骨・中節骨・末節骨が位置しています。
特に中間・外側楔状骨のV字の楔状の骨を積み重ねは、重力を分散し・お互いに重力を支持できるアーチを構成しています。
そして、関節を底側踵舟靱帯・底側踵立方靭帯・長足底靭帯・足底腱膜などが補強し、歩行中などは前脛骨筋・後脛骨筋・長腓骨筋などが動的にアーチを支える構造になっています。

発症後は、練習量の調整や足底のストレッチやアイシングなど練習後のコンディショニングが必要。

アーチの障害には、標準的なアーチ高より低下している扁平足障害、逆にアーチが高い凹足障害があります。
扁平足障害は、回内足あるいは過回内足とも呼ばれ、足アーチの暖衝機能が低下した状態にあります。
逆に凹足では、回内ー足アーチ低下という暖衝のための運動が不十分で、障害が発生すると考えられています。
足アーチがもともと標準より高く、足部の関節可動域が不良の場合に生じると考えられています。

いまだ明確な基準は定まっていませんが、一部の研究によると、足アーチ高率の標準値は、男性では18~19%、女性では16~17%であり、それ以下を扁平足障害、それ以上を凹足障害を評価している例もあります。
自覚症状としては、いわゆる足痛症と言われる足の痛みがみられます。
多くの場合は、特定の部分の痛みというわけではなく、扁平足障害の場合は足底部、凹足障害の場合は足背が痛むことが多く、特にスポーツ活動後や練習量の多い時期に発生するといわれています。
基本的にはオーバーユースであるため、練習量の調整や足底のストレッチやアイシングなど練習後のコンディショニングが必要とされます。
更には運動療法としては、足アーチの機能を維持する外在筋や内在筋のトレーニングが必要です。

足部の痛みがある場合には、まずこの扁平足、あるいはアーチの問題を考えるといいかもですね。

 

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