若年スポーツマンの骨・関節の成長と障害 | フィジオ福岡 成長を考える

若年の選手における外傷・傷害のパターンは成人とは大きな違いが存在します。
それは筋・骨格系の構造と生理学のいくつかの違いに基づくものになります。
成長・成熟期での骨および軟部組織の変化はそれぞれの障害パターンが各年齢により異なるということを把握しておく必要があります。

骨組織は成長と成熟の間に機械的特性において変化していく。

骨組織は成長と成熟の間に機械的特性において変化していきます。
若年者の骨組織は成人のものよりより多孔質であって、そのため成人ではみられない湾曲した形状あるいは隆起した骨端幹部の骨折を生じやすいと考えられています。
角状変形を起こすような外力は若木骨折を生じてしまいます。
つまり、凸側では骨折を生じ、凹側では弯曲を生じてしまうことになります。
青年期では、骨に対するホルモンの影響は特に重要になり、女性では月経の遅れや無月経症から生じる低エストロゲンを伴う疲労骨折や側弯症が高頻度で生じるとも報告されています。
また若年選手における成長軟骨は、成長軟骨帯の骨折と同様に傷害を受けやすいもう一つの要素とも考えられています。

若年選手に特徴的な関節障害で有名な離断性骨軟骨炎と外側円板状半月板。

若年選手に特徴的な関節障害で有名なのは、離断性骨軟骨炎と外側円板状半月板です。
離断性骨軟骨炎では、関節面は正常なのですが軟骨の軟化を生じる程度から関節遊離体を生じる程度まで様々な軟骨下組織の状態を呈することになります。
一方、外側半月板の成長障害は時により生じる痛みや弾発現象、あるいはしばしば少年期のスポーツ参加者に症状をもたらす原因となる円盤状半月板となってしまうことがわかっています。
若年者への骨や関節に対するケアの意識をしっかりと持っておくことがこのような成長障害を食い止める一つの手段になるのではと考えています。

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