外反母趾変形と歩き方|フィジオ福岡 足部の疾患と運動療法

姿勢を維持する際やランニングなど走る際などには、母趾でしっかりと地面を押せていることがとても重要になります。
しかし、中には外反母趾の選手もおり、母趾を使えていない場合も多いのが実際です。
外反母趾の多くは扁平足を伴い、足部の縦アーチ・横アーチとも低下し、思春期頃から変形が進行します。

つま先の細いシューズやスパイクも変形を助長。

外反母趾とは、母趾がMTP関節部で15°以上外反しているものを外反母趾と定義されています。
つま先の細いシューズやスパイクも変形を助長する原因となります。
母趾変形の増悪や有痛性外反母趾を引き起こす要因となり得る程の圧が加わっているとは考えにくく、外反母趾変形が静止立位時に足趾や足部に及ぼす影響は極めて小さいことが推察されています。
歩行における蹴り出し時、外反母趾群では母趾球にかかる圧が母趾にかかる圧に対し有意に大きい結果が報告されており、これは外反母趾変形を有する足部では、歩行における蹴り出しの際に母趾球により多くの圧が加わることを示唆しています。
外反母趾変形では、形態学的変化に伴う母趾作動筋の位置変化により、母趾の機能不全が生じるといわれており、また外反母趾変形を有する者の歩行では、母趾での蹴り出しが消失するとの報告もあります。

外反母趾変形を有する者は母趾球で踏み切っている可能性も。

これらのことから、外反母趾変形を有する者は母趾球で踏み切っていると考えられています。
この母趾球部での離床が歩行時推進期の度に生じるということは、母趾球部へ日常的に反復的なストレスが加わることになります。
外反母趾の疼痛発生のメカニズムは、形態的異常の生じた部分と靴等との外部環境の間に過剰な負荷や異常な圧上昇が生じることによります。
このことから、外反母趾変形を有する者の蹴り出しの際にみられる母趾球圧上昇は、更なる変形の増悪やそれに伴う有痛性外反母趾を引き起こす要因に成り得ることを示唆していると考えられています。

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