老年性筋萎縮

人は加齢に伴い、筋力、パワーそして筋収縮スピードは減少します。

これらの加齢変化は緩やかですが、高齢になると非常に顕著となります。

中でも筋収縮スピードの減少が比較的急で、高齢者においては典型的に最大筋力の低下よりもパワーのほうが減少しやすいとされています。

加齢変化には個体差が大きいですが、一般的に健常高齢者においては、60歳以降の10年間で10%の筋の衰弱がみられ、75歳以降になるとさらに急速に衰弱します。

大腿四頭筋のような下肢筋における筋力の低下は、上肢筋と比べさらに著明です。

もしそれが顕著であると、安全な歩行や椅子からの立ち上がりなどの自立生活に必要な機能を制限してしまいます。

このような加齢に伴う筋力低下は、活動性の低い高齢者や疾患を有する高齢者では加速します。

健常高齢者における筋力低下の主な原因は、筋組織が加齢により減少する老年性筋萎縮です。

老年性筋萎縮では、際立った筋組織の減少と結合組織の結合組織や筋内脂肪の過度な浸潤が起こります。

老年性筋萎縮の原因は十分に解明されていませんが、正常な加齢に伴う生体変化が原因のひとつでしょうし、また身体活動、栄養そしてホルモンの変化によるものであると考えられます。

老年性筋萎縮では実際に筋線維の数は減り、また同様に線維の大きさも減少します。

線維数の減少は、関連する運動単位のゆるやかな消滅に由来します。

最近の知見では、健常高齢者ではタイプIIおよびタイプIの比率は維持されながら萎縮するとされています。

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