遅発性筋痛とアイシング効果|フィジオ福岡 コンディショニングの科学

運動に伴う筋痛は、運動中、運動直後、運動数時間後あるいは数日後に発現します。そして、その痛みの原因は、筋線維や筋膜の部分的断裂、筋疲労、筋痙攣などとされており、それらが筋痛を誘発するものになります。中でも、運動中あるいは運動直後には痛みは全くなく、一般的にトレーニング習慣のない筋群にたいして運動後数時間から8時間程度経過してから痛みが発現し、24~72時間後にピークに達し、1週間程度で消失する痛みを「遅発性筋痛」と呼んでいます。

「損傷炎症説」

近年最も注目されているのが、筋や結合組織の損傷が炎症反応を引き起こす「損傷炎症説」です。しかしながら、この説には矛盾点も指摘されており、損傷炎症説が正しいとはいいきれないのが現状です。
一方、筋や結合組織の損傷あるいは運動そのものが活性酸素発生を誘発することから、運動時および損傷発生修復時の活性酸素発生が生体組織の二次的損傷を引き起こす可能性も指摘されています。

実際に行われるケアの中には、DOMSの抑制および痛みの軽減のために、マッサージ、アイシング、ストレッチなどの理学的処置が多用されています。
特にアイシングに関しては、アイシング処置を施すことでDOMSの軽減が有効であると報告しているものも多いと思われます。

しかし、アイシングがDOMSの軽減には有効でないと報告している論文も多数存在しています。このように先行研究では貝解が一致していないケースが多いのも事実。アイシングは、スポーツ活動において多用される理学的救急処置のひとつであり、DOMSにおける有効性を検討することはアイシングの一般的な有効性を検討する意味でも重要で今後の追加研究が行われていくのを期待されるものになります。

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