有酸素VS無酸素|フィジオ福岡 トレーニング選択の必要性

「有酸素運動がいいのか、それとも無酸素運動?」
これは御客様からよく聞かれる質問の一つになります。
答えを考えると、エネルギー代謝の視点から考えるのであれば、双方をうまく取り入れるのが効果的かと考えています。

運動強度が低くなりキツい状態に陥る時間が長時間になるに連れて、当然といえば当然ですが、有酸素性のエネルギー供給機構の貢献度が高くなっていく。

最大酸素摂取量を考えたときに、30秒程度でキツくなるような強度で運動したときの有酸素性のエネルギー供給機構の貢献度は約35%程度であるという研究があります。
同様に1分程度でキツくなるような強度での運動では有酸素性のエネルギー供給機構の貢献度は50%、2分を過ぎてキツくなるような運動強度での有酸素性エネルギー供給機能の貢献度は70%程度になると言われています。
つまり、運動強度が低くなりキツい状態に陥る時間が長時間になるに連れて、当然といえば当然ですが、有酸素性のエネルギー供給機構の貢献度が高くなっていくわけです。

普通に運動すると、この両方のエネルギー代謝機構にお世話になっている。

この点を踏まえた上で、実はポイントはもう一つあるわけです。
そのポイントは逆の視点から考えるということになります。
例えば、疲労困憊になるのに2分を要する運動の場合、最大酸素借も得られる。
要するに、筋中の乳酸濃度が最高値になり、クレアチンリン酸がなくなる状態になり、これは無酸素性エネルギー供給機構の利用ということになります。
また、30秒程度でキツくなるような運動でも、有酸素性のエネルギー供給機構の貢献度は30%以上にもなり、結構な割合で有酸素性のエネルギー供給機構が動員されているということになるのです。
つまりは完全な無酸素運動、完全な有酸素運動というのはなかなかできないってこと。
普通に運動すると、この両方のエネルギー代謝機構にお世話になっているということになります。
こう考えると、そもそも有酸素性の運動か、無酸素性の運動かということはいえないということがわかってきます。

有酸素性の能力、無酸素性の能力、双方を鍛えていくことがバランスのよいトレーニングといえる。

競技特性があれば別ですが、基本的に体力向上という意味では有酸素性の能力、無酸素性の能力、双方を鍛えていくことがバランスのよいトレーニングといえます。
単純に脂肪を燃やしたいというダイエットであれば、代謝の関係から有酸素性のエネルギー供給機構の貢献度をあげる必要性がありますし、それでもやはり筋機能を高めていくような無酸素性のエネルギー供給機構が必要じゃないわけではないですから、目的に合わせたバランス感覚が必要ということになりますね。

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