脊髄レベルでの行動

私たちが普段動くときは、脳から指令の指令により動きます。

しかし、脳に刺激が行く前の脊髄レベルで行動することがあります。
これを脊髄反射というのですが、これは画鋲を踏んだときなどに起こります。

例えば、右足で画鋲を踏んだとき、痛みの感覚信号が上行し、脊髄内で右脚の膝の屈筋を興奮させます。
一方で、右脚の膝の伸筋を抑制する介在ニューロンを介して抑制します。

これにより、踏んだ脚は画鋲から離すことが出来ます。

左足も、膝伸展を起こすように、右とは逆に膝の屈曲を抑制し、膝の伸展を興奮させます。

これにより、バランスを崩すことなく画鋲から離れることが出来るのです。

脊髄レベルで動くことによって危険を回避してくれるのですね。

もしこの機能がなかったとしたら・・ぞっとしますね。
考える前に身体が動く。
身体はよくできてますね。

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