姿勢評価の重要性|フィジオ福岡 トレーニング前後の姿勢評価

自分の姿勢をしっかりと評価して考えてみたことはありますか?
「姿勢」とは重心方向に対し身体がどのような位置関係にあるかを示す体位(position)と身体の各部位の相対的な位置関係を示す構え(attitude)の両者を含んだものとされています。
我々トレーナーが考える「姿勢」とは、どちらかと言えば後者を示すことが多く、仮想される重心線に対する身体各部の配列(アライメント)を基準とした評価を行うことになります。
つまり「良い姿勢」を考える場合、アライメントが正しい状態、言い換えれば力学的に安定し疲労が少なく作業効率の面でも有効である姿勢であろうと考えています。

さて、かの有名なKendallは「姿勢」は筋バランス(muscle balance)という観点からも記述できるとしています。
一般的に、筋は正常なアライメントで最適に機能するようになっており、そのため筋は生理学的な長さ、いわゆる「至適長」を維持しなくてはならないのです。
しかしながら、習慣的に筋を短縮した姿勢を続けたり特定の動作を繰り返していると、対象となる筋は短縮し、逆に括抗筋は延長位となってしまいます。
したがって、自己の姿勢をチェックすることは筋の長さが変化している可能性を示す指標となるともいえます。

フィジオ福岡で行う「姿勢チェック」はトレーニング開始前に習慣的にとっている自然な姿勢を詳細に観察、評価するように行っております。
なぜこの評価をしっかり行うのか?
例えばですが、長期間にわたりアライメントに異常をきたしていた場合、筋・骨格系への解剖学的変化が生じ、骨・関節疾患に移行していくことが知られているからです。
この身体機能の管理をしっかりと行うためには「姿勢チェック」が有効であり、且つ姿勢を評価する際には、アライメント、関節可動域、筋力を総合的に評価しなくていけないと考えています。

例えば、頭と首について例を挙げてみます。
頭頸部の理想的なアライメントは、矢状面上で身体中心を通る鉛直線が耳朶と一致し、頸椎は前弯を描くとされています。
この「理想」とされているアライメントから逸脱している場合、不良姿勢とされる頭部前方位では耳朶が鉛直線より前方に位置し、上位頸椎の伸展と下位頸椎の屈曲が生じている可能性があるのです。
頸部筋群は肩甲骨や胸郭との連結が保たれていることで機能的であるので、このような頭頸のアライメント異常は胸椎、肩関節、肩甲帯へも影響する運動連鎖が生じる可能性があり、また逆に肩甲帯のアライメントの変化が頸胸椎へ影響することも考えられるのです。

このような状態をチェックせずにトレーニングを行うことは、医者が診断もせずに薬を処方するのと同じくらい意味のないものになりかねません。
ぜひ運動を行う前や、トレーニングを行う前に「姿勢のチェック」を行ってみてください。
たったそれだけのことで傷害発生のリスクが減るかもしれません。
ぜひお試しあれ。

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