テニスのスイング時の肘関節バイオメカニクス|フィジオ福岡 テニストレーニング

テニスにおける運動学上のデータは、サーブとグランドストリークを分けて考える必要があります。

オーバーヘッドサーブは、その動きの特性からよく投球動作と比較されて研究が進んできました。
テニスのストロークでラケットの加速期から減速期にかけて肘の伸展と回内動作が行われているのがよく分かります。
またmorrisらの研究により、テニスサーブでラケットの速度を上げるためには、上腕三頭筋と円回内筋の筋活動が高まる必要があるという報告もあります。

この強い肘の角速度のために、肘関節屈曲筋と回外筋の収縮が肘関節の障害を防ぐのに寄与していくことがわかります。
またグランドストロークではフォアハンドでもバックハンドでも、インパクトのためにラケットを準備するのに手関節の伸展筋が優位に働くことがわかっています。
例えば、長・短橈側手根伸筋などの手関節伸筋群はフォアハンド、バックハンド双方で筋活動が強くなることがわかっていますが、フォアハンドではこれに加えて上腕二頭筋と腕撓骨筋も強く活動することが報告されています。
また、ラケットがボールとのインパクトを迎えフォロースルー期が始まると、短橈側手根伸筋の収縮が顕著になり、特にバックハンドでは肘の伸展を抑えるために上腕二頭筋の活動が強まります。

kelleyの研究報告では、短橈側手根伸筋、円回内筋、橈側手根屈筋の筋活動が著名に顕著な場合、リスクとしてフォアハンドやバックハンド時の肘関節外側上顆炎のリスクが高くなることを示しています。

このことからも、前腕の回内外の可動性を保つことは肘の障害予防になると考えられています。

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