体温と燃焼系ホルモン

私たち恒温動物はどんな環境でも常に体温を一定に保っています。

これはホルモンが正常に働くためには体が適温でなければいけないからです。

暑い夏、寒い冬にはエアコン代が高くつくのと同様に、常に体温を一定に保つのには大変大きなエネルギーが必要になります。

体温調節に関わるホルモンは、甲状腺ホルモン、アドレナリン、ノルアドレナリン。

私たちの体は糖分や脂肪分をエネルギー源であるATPに変換することを犠牲にして熱を産生しています。

体温調節に関わるホルモンは、甲状腺ホルモン、そして副腎から分泌されるアドレナリン、交感神経から放出されるノルアドレナリンがあります。

甲状腺ホルモンは、燃焼系ホルモンと言ってよいとされています。

女性がかかりやすい甲状腺ホルモンがどんどん作られるバセドウ病の患者さんは体温が高く汗をたくさんかきます。

実際に医者が診断すると、生暖かく感じることがおおいといわれます。

この場合、栄養分が熱に変わるので痩せてしまうことが多いのです。

燃焼系ホルモンの働き

中年になると太りやすくなるのは代謝が落ちるからだとよく言われるが、燃焼系ホルモンの働きが落ちることが一因であるといえるでしょう。

ただ、そう話をすると「中年太りには燃焼系ホルモンがおすすめなんですね」と思われる方もいるかもしれないですが、甲状腺ホルモンは心臓を刺激するので、高血圧や不整脈、心筋梗塞を引き起こす可能性をはらんでいます。

ですので、甲状腺ホルモンが痩せ薬として民間で乱用されたことがありますがいろいろな問題が起こった過去があります。

やはり痩せるためには運動をするというのが一番ということですね。

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