動物性と植物性の違い

タンパク質は肉や魚などの動物性、大類や穀類などの植物性に分けられます。

それぞれの食品によって含まれるアミノ酸の種類が違うのでタンパク質を摂取するために肉だけをたくさん食べても、20種類あるアミノ酸のバランスが取れていないと筋肉はうまく増えてくれません。

植物性と動物性の最大の違いは必須アミノ酸のバランスにあります。

必須アミノ酸とは、20種類あるアミノ酸のうち9種類の体内で合成できないアミノ酸のことで、食事から補わなければなりません。

動物性タンパク質は多くのものが9種類の必須アミノ酸を含んでいますが、一部の植物性タンパク質は9種類ある必須アミノ酸のうちどれかが不足しているものがあります。

アミノ酸全体の働きは不足している必須アミノ酸のレベルにあわせて制限されてしまうので、タンパク質を摂っているつもりでも足りていなかった、となってしまうことがあります。

また、体内の吸収率も動物性タンパク質97%に対して、植物性タンパク質は84%となり動物性の方が吸収が良くなっています。

タンパク質は大きく分けると、動物性タンパク質と植物性タンパク質にお2種類に、さらに細かく分けるとホエイ・カゼイン・卵白・大豆タンパク・小麦タンパクの5種類に分けられます。

店で売られているプロテインの種類で、ホエイプロテインやソイプロテインなど書かれているのを見たことがある方もいると思います。

しかし、どれがいいのかわからないと思うこともあると思います。

これらの違いは、先ほど話した動物性と植物性による吸収率の違いやタンパク質の状態の違いによる吸収速度の違いがあります。

1番吸収がいいのはホエイプロテインでトレーニング後のゴールデンタイムと言われるタイミングに摂取するのが一般的です。

植物性のものはタンパク質の他に炭水化物や繊維質を含むものもあるので腹持ちが良かったりというメリットがあります。

最近注目されているもので、ピープロテインというものがあります。

これは、エンドウ豆を原料とするプロテインでアレルゲンが含まれていないことからソイプロテインに代わる植物性プロテインとして注目されています。

多くの栄養素が含まれており、GI値も高くなく消化速度がゆっくりなため満腹感を持続させることができます。

製品によっても異なりますが、ホエイプロテインに比べてタンパク質含有率が若干低めです。

BCAAや鉄分・マグネシウムなどが多く含まれているため、ホエイプロテインに極端に劣るということはなさそうです。

乳や大豆などから作られるものと違い、アレルゲンが含まれておらず誰でも摂取しやすいということが、アレルギーを持っている方にとっては最大のメリットになるでしょう。

店やネットで見かけた際は、それぞれのプロテインを見比べてみてはいかがでしょう。

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