睡眠時間と体重増加の関係

私たち人間は人生の3分の1の時間を睡眠で過ごすと言われています。
寝ている間に身体や脳の疲れを癒しているため、睡眠は必要不可欠です。

近年、短時間睡眠と体重増加に関係があることがわかってきています。
今回は、睡眠時間と体重増加の関係をみていきます。

〜睡眠時間と体重増加の関係〜

現代人は30歳から64歳の大人の30%以上は睡眠時間が5〜6時間未満だと言います。
体重が増えるかどうかを分ける睡眠時間は7時間だといい、5〜6時間しか睡眠を取れない人は体重が増加するリスクが50%も高くなることが報告されています。
睡眠が不足すればするほど体重が増えるということです。

睡眠不足は心理的にも強いストレスを引き起こし、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールの分泌を促し、インスリン感受性が減少することがわかっています。
コルチゾールとは、ストレスを感じると大量に分泌され、体内の蓄えられていた糖をエネルギーとして利用する働きがあります。溜まっていた糖を血流に乗せて全身に運ぶというわけです。
そうすると、血液中の糖が増え血糖値が上昇していきます。
血糖値の上昇を抑えようとしてインスリンが出てくるというわけです。
インスリン感受性が減少するということは、インスリンが効きにくくなってたくさん分泌される恐れがあり、肥満につながるということ。

また、体脂肪や食欲を調節するホルモンであるレプチン(満腹ホルモン)とグレリン(食欲ホルモン)は1日のリズムが決まっていますが、睡眠不足によってこのリズムが狂ってしまうことがわかっています。
睡眠時間が短いとレプチン(満腹ホルモン)が減り、グレリン(食欲ホルモン)の分泌が増加し体重が増えることが研究結果で分かっています。

つまり、睡眠不足は体重を減らそうとする努力を無駄にしてしまうということです。
しかし、面白いことに、ストレスがあまりない状態で睡眠不足になっても満腹ホルモンであるレプチンは減らないことがわかっています。

このことから、睡眠不足そのものが問題なのではなく、睡眠不足によってストレスホルモンがより活性化し、空腹になるメカニズムが働くことが問題だということがわかると思います。

要するに、ストレスなく良い睡眠をしっかりととることが減量する上で大切だということです。

関連記事

  1. 夏バテ防止 食材

  2. ベジタリアンとビーガン

  3. 免疫力を上げる

  4. バルクアップ!

  5. コレステロール値は食事で影響されない!?

  6. 日本人に馴染みの深い海藻類!

閉じる