貧血を予防しよう

皆さんは血液がどのような役割を体の中でしているのかご存知ですか?
今日は血液がどのような働きをしているのか、貧血とはどんな状態でどう改善していけば良いのかをお話します。

血液の成分

血液の成分は、食事から摂った栄養素や体内で作られたホルモン、ミネラルなどを全身に運び、不要な老廃物を運びだす働きのある血漿、酸素を全身に運ぶ働きのある赤血球、赤血球に含まれ酸素と結びつき運搬を手伝う働きのあるヘモグロビン、出血を止めてくれる血小板、細菌やウイルスから身体を守る白血球があります。

貧血とは

貧血とは血液に含まれる赤血球やヘモグロビンの量が基準値より少なくなった状態のことです。赤血球は体に酸素を運ぶ大切な仕事をしています。酸素が少なくなるということは体が酸欠状態になるということです。だから、立ちくらみや体のだるさなどの症状が現れるのです。

ではなぜ貧血が起こるのか、原因をみていきます。
貧血を招く大きな原因は、鉄不足です。
鉄は血液中で酸素運搬の役割を果たすヘモグロビンを構成する重要な成分です。
不足すると、ヘモグロビンが体内で生成されずに減少してしまい貧血となってしまいます。
このような貧血を鉄欠乏性貧血と言います。日本人の貧血患者の約7割もの方が該当すると言われています。
貧血を起こす原因は、バランスの悪い食事や偏食などの摂取不足だったり、女性の場合は妊娠・出産などの鉄の必要量が増加、月経などの損失量の増加などが考えられます。
他には、激しいスポーツでも鉄不足になりやすいです。
その理由は、呼吸に伴って酸素の消費量が増えるため鉄の消費量が増える、足の裏に強い衝撃を受けると血管の中で赤血球が壊れてしまう(溶血性貧血)などが原因になってきます。

貧血を予防するには

原因がわかったところで、毎日の食事でどんなことに気をつければ良いのかをみていきます。
鉄不足を起こしやすい女性やスポーツをしている方は特に栄養バランスの良い食事を心がけることが大切です。
鉄には、肉や魚などの動物性食品に含まれる「ヘム鉄」と、植物性食品や卵、乳製品に含まれる「非ヘム鉄」の二種類があります。
ヘム鉄は体内への吸収率が高く、非ヘム鉄は吸収率が低いという特徴があります。
吸収率が低い非ヘム鉄は良質なタンパク質やビタミンCを多く含む食品と一緒に摂ることで体内への吸収率がアップします。

貧血予防、鉄不足に効果のある栄養素としては鉄、タンパク質、ビタミンC、ビタミンB12、ビタミンB6や葉酸など多く含む食材をとることで予防できます。
例えば、レバーや赤身のお肉、牡蠣、しじみ、カツオ、イワシ、菜の花、ブロッコリー、ほうれん草などがあります。
一緒に摂取するのを避けたい食品としては、緑茶や紅茶、コーヒーに含まれている苦味成分のタンニンは鉄の吸収を阻害するため食事と一緒に飲むのは避けたほうが良いです。

このようなことに注意しながら貧血のない身体にしていきましょう!

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