食欲を考える!|フィジオ福岡 食欲の科学

最近、肌寒くなってきて「秋」らしくなってきましたね。秋といえば「食欲の秋」ですね!皆さん食べ過ぎていないですか?今日は、食べ過ぎないように食事を摂るためのポイントを書きたいと思います。

【エネルギーとしての充足】と【報酬(精神的な充足)としての満足】

食欲を満たす行動には2つあり、【エネルギーとしての充足】と【報酬(精神的な充足)としての満足】があります。これらを得るには、正常な食欲を実感して「食べる」という行為そのものを大切にすること、そして「おいしい」と実感しながら食事をすることが非常に重要なのです。
報酬としての食が満たされないと、それをエネルギー(カロリー)で満たそうとして、カロリーオーバーになります。当然ながら「早食い」や「ながら食い」はよくありません。
食べる喜びやおいしさを十分にかみしめながら、カロリー摂取による満腹感を実感することにより、満腹中枢(カロリー)と側坐核(報酬)が十分に満たし、必要以上のカロリーをとらずに満足することができます。

ゆっくり食べることは、血糖値の上昇を脳が感知することができて、食欲を仰制して食べ過ぎを防ぐことができます。
良く噛んで食べることも大切です。食べものを咀嚼しているという感覚は歯根膜やあごの筋肉から三叉神経を経て脳幹に伝えられ、ヒスタミンという脳内物質をつくるニューロンの働きを助ける事が知られています。これによって食欲が仰制され、満腹感を得る助けになります。

自律神経のバランスに気をつける

自律神経のバランスも重要です。日中は活動的に動くために交感神経優位になってます。そのため基礎代謝も高く、食べても比較的太りにくい。しかし夜8時頃を過ぎると、副交感神経優位になってくるためインスリン分泌が起こりやすく、基礎代謝も低くなるために太りやすくなる。できればそれ以前に満足のいく食事を摂ることがベストでしょう。

水分を十分に摂ること。水分を摂ることにより胃が伸展すると、食欲を高めるグレリンの分泌が減るので食欲を仰制することができます。水分を控えると、血液が濃縮されて血栓症になりやすくなるなど身体に悪いことも多いのです。食べ過ぎにならないように食事を摂るためのポイントをいくつか書きましたが、よく子供の頃に、親に言われていた方も多いのではないでしょうか?
単純に「食事ができる」ということに『喜び』を感じ『感謝』をして食事をすることが大切なのです。

関連記事

  1. 若年スポーツマンの骨・関節の成長と障害 | フィジオ福岡 成長を考える…

  2. サウナの効果

  3. 運動時の水分補給

  4. 膝の痛みの発生

  5. エネルギー代謝について考える

  6. 筋タンパクの同化と異化について|フィジオ福岡 同化と異化について考える…

閉じる