高齢者のトレーニングの考え方|フィジオ福岡 高齢者のトレーニングの方法

高齢者のトレーニングの考え方は、中高年だからといってトレーニングの内容を入れ替える必要があるわけではありません。
基本的なフリーウエイトでの多関節を動かすメニューはしっかりと続けていくべきです。

60歳になったからといって若い時に行っていたメニュー完全にやめてしまうというのはもったいないです。
むしろ基本的な種目、たとえばスクワット、デッドリフト、ベンチプレスなどの種目をやめることは、加齢による衰えを加速させてしまうことになります。

ただし、内容については変えるべき点も多くなります。
若い時よりも休息を増やすことで怪我のリスクを軽減し、神経系の回復を促すこと、十分な睡眠も重要となってきます。
また加齢によってアナボリックホルモンは減少していくため、一層これらのホルモンの分泌を促す必要がでてきます。
そのためには、多関節種目でしっかりと全身を刺激することが求められていきます。
なぜなら、多関節種目は体内のホルモン分泌を活発にし、体を若く保つ作用をもたらしてくれるからです。
筋力、筋量の向上、筋神経系の活性化、心肺機能の向上、骨密度の維持などのためにも、基本的な種目でしっかりとトレーニングを行うことが高齢期のトレーニングでは重要になってきます。

またこれらの重量を上げるトレーニングを行う場合、関節や靭帯の負担を考えて重量を落とす必要性もでてきますし、トレーニング頻度も減らすことは念頭に置いておかなければいけません。
決して若くなっているわけではないですので。

しかしながらフリーウエイト主体のトレーニングを重量の調整し、トレーニング頻度を考えながら、負荷を与える時とオフを計画的にいれてトレーニングすることを行いながら有酸素運動を組み合わせた運動習慣をつけることで、いつまでも健康的なカラダつくりをを行うことが可能になっていくと考えられます。

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