野球肩・肘のケガ予防におけるストレッチと筋力トレーニングの比較

高校野球のピッチャーにとって、肩関節内旋可動域制限(GIRD)や外旋筋力の弱さは、肩や肘のケガを引き起こす主要なリスク要因として知られています。
従来の予防プログラムでは、GIRDを改善するストレッチが中心でしたが、近年の研究により、外旋筋力トレーニングが同等、またはそれ以上の効果を持つ可能性があることが示されました。

ストレッチグループ、GIRD改善を目的としたスリーパーストレッチを実施する群と筋力トレーニンググループ、外旋筋力を強化する運動を実施する群に分け、その後の傷害発生を見ていくとケガの発生率はストレッチグループは22.6%、筋力トレーニンググループは9.8%とトレーニング群のほうが怪我が少なかったという結果になりました。

外旋筋力は、ピッチング動作中に肩関節を安定させる上で非常に重要です。この筋力が弱いと、不適切な動作が生じ、肩や肘に過剰な負担をかけ、ケガのリスクが高まります。外旋筋力を強化することで肩関節の安定性が向上。
過剰な補償動作が減少し、他の部位への負担が軽減。投球フォームが改善され、ケガのリスク全体が低下したということが言えるかと思います。

今回の研究結果は、野球ピッチャー向けのケガ予防プログラムの設計に変革をもたらす可能性があります。
従来のストレッチ中心のプログラムに加え、外旋筋力トレーニングの導入がより効果的な予防策となるでしょう。

柔軟性の向上: スリーパーストレッチなどで内旋可動域を維持。
安定性の強化: 外旋筋を鍛える運動を取り入れる。

という感じに行っていくとよいと思います。

よく提案するのが

スリーパーストレッチ: 内旋可動域を改善・維持。
ゴムバンドを使った外旋運動: ローテーターカフの筋力を強化。
プローンY・Tエクササイズ: 肩甲骨の安定性と肩の動作改善。

上記を正しいフォームで行い、徐々に負荷を増やし、柔らかくかつ強い組織にしていくことが重要かと思います。

フィジオ福岡では、高校野球選手をはじめとしたアスリート向けに、ケガ予防とパフォーマンス向上を目的とした個別プログラムを提供しています。
最新の動作解析とトレーニング技術を活用し、肩や肘のケガを防ぎながら、選手の力を最大限に引き出します。

あなたのスポーツ人生を支えるため、ぜひ福岡市博多区のフィジオ福岡へお越しください。私たちの専門的なサポートで、ケガなく最高のパフォーマンスを目指しましょう!

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