理想の姿勢、トレーナーの立場で考えるなら最適なアライメントともいえますが、これがどのような姿勢かというのは色々な考え方があるように思います。
アライメントの不良は筋や軟部組織の変性なども起こるような有害な構造変化が起こってしまうこともある。
正常といえるアライメントで考えるのであれば、関節のアライメントは軟部組織の緊張増加をほとんど伴わず、そしてわずかな姿勢動揺を調節する以外に筋が活動する必要がほとんどないような姿勢のことを思い浮かべることができます。
身体の調整機構の一部としてこの最適なアライメントの偏位は、靭帯に対するストレスを増加させて、筋が関連する関節のみならず通常患部からその上下の関節でより大きな筋の出力を必要とすることになります。
つまりアライメントの不良は筋や軟部組織の変性なども起こるような有害な構造変化が起こってしまう場合があります。
「Joint Centration」という考え方。
理想的なアライメントの関節は、「Joint Centration」という考え方があり、簡単に言うと、関節が中立位にあるということが大事ということがいえます。
つまり、「関節中立位においては骨間接触面積が最大となる。これにより、最適な負荷が関節にかかり、キネティックチェーンを通じて伝達される。」ということであり、「この関節位において、筋肉の最大収縮と受動的構造の最大防御が可能となる。」としてパフォーマンス向上、そして障害予防においては大変重要な関節の位置と考えられています。
これが崩れ、不均衡な姿勢を維持することになると、筋のエネルギー消費量を増加させることになります。
ですので、関節の中立化を図り、関節を安定させることで得られる姿勢が、ある意味では正常なアライメントに近いものと考えることができるかもしれません。