変形性股関節症と関節不安定性|フィジオ福岡 リハビリテーション

変形性股関節症の中で関節不安定性が問題となるのは、変形性股関節症の病期分類における前期から初期の骨棘形成が少なく関節包の肥厚が生じていない方に多いと思われます。

荷重位において関節安定性が高いという状態は、大腿骨頭が関節窩に対して求心位を保つことができていることを意味します。

トレンデレンブルグ徴候やデシャンヌ兆候

前額面における片足立位において関節外転筋による関節モーメントを出すことが困難な場合では荷重位側の骨盤が挙上するトレンデレンブルグ徴候や下制するデシャンヌ兆候が生じます。

股関節外転トルクの不足以外の要因として、トレンデンブルグ兆候は股関節外転可動域制限、足圧中心の外方化と関連して、デシャンヌ兆候は股関節内転可動域制限、足圧中心の内方化と関連することが報告されています。

 

股関節の安定性

股関節の安定性に着目するとこの二つの跛行は対照的な影響を及ぼしていることがわかります。

トレンデンブルグ兆候は股関節内転位での荷重となり寛骨臼側の荷重面積が減少し、大腿骨頭の外方への剪断力が生じやすくなります。

一方、デシャンヌ兆候は股関節中間位もしくは外転位での荷重となるため寛骨臼の荷重面積は比較的維持されていきます。

この二つの跛行を前額面における関節安定性で比較するとデシャンヌ兆候に比べ、トレンデレンブルグ徴候の方が関節不安定性を招きやすい跛行といえるでしょう。 

 

 

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