エネルギーを出し入れするホルモン
ヒトのカラダは寝ても覚めても常にエネルギーを消費し続けています。だから、エネルギー源となるぶどう糖は、常に血液中に一定量が存在し全身へと運ばれなくてはなりません。ぶどう糖が足りなくなったら大問題なので、すぐに必要ではない分はからだに貯蔵しておけますし、急に必要になっても貯蔵していた分を血液中に取り出して使える状態にできます。このように、エネルギー源であるぶどう糖の「出し入れ」をコントロールし、血液中の糖の濃度、血糖値を上げたり下げたりするのはホルモンです。
どのような糖質をとるか
エネルギーとしてぶどう糖を使うためのホルモン、つまり血糖値を上げるホルモンには成長ホルモンやアドレナリン、グルカゴンなど複数あり状況に応じて適切なものが分泌されます。一方、エネルギーとしてぶどう糖をからだに取り込み貯蔵しておくためのホルモン、つまり血糖値を下げるホルモンはインスリンだけです。
インスリンは、唯一無二の血糖値を下げるホルモンと言えます。その分泌がうまくいかなかったり、効き目が悪くなったりすると、高血糖状態が続く病気、糖尿病になってしまうのです。血糖値を急上昇させないためには、糖質の摂取量を控えるのはもちろんのこと「何から糖質をとるか」も重要です。糖質の摂取量は同じでも、「どのような糖質をとるか」によって、からだは違った反応をするわけですから。
グリセミック・インデックス
そこで大事なのは、食後に血糖値がどのくらい上昇するかを食品ごとに調べて指標化したGI(ジー・アイ)、グリセミック・インデックスです。基準となる食品の血糖値の上げやすさを100とした相対値で示し、値が高いほど血糖値を急上昇させやすいという目安になります。
何を食べるの指標にすることが重要ですね!
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