ストレートネックの急増

ストレートネックとは、頸椎の生理的前弯角度が30度以下の首の状態をいい、正常なヒトの首の前弯角度は30〜40度です。首がまっすぐになっている状態を示す言葉なので、病名ではありません。

ストレートネックに伴う症状

ストレートネックに伴う症状は、首の痛み・肩こり・腕のしびれやだるさ・運動制限(上を向くと痛い)・頭痛・頭重感などがあり、ひどくなると、めまい・耳鳴り・吐き気・上肢のしびれ・脱力感を訴える場合があります。長時間のパソコン作業やスマホ操作は最も代表的な原因で、慢性的なうつむき姿勢をとることで、不良姿勢となり、首の生理的なカーブが失われてストレートネックになります。座っているほうが負担が少ないように見えますが、骨盤周りの筋肉が衰えた現代人は骨盤の前傾が保持できないため、脊柱のS字弯曲が崩れて猫背になり、座位姿勢ではC字型のカーブになってしまいます。

スマホによる現代病

頭の重さは体重の約13%だといわれていますが、それが重心より前方に移動することで、2〜3倍の重さになってしまいます。首の周囲筋や肩甲骨の間にある僧帽筋や菱形筋などが,その突き出した頭が前に倒れないように,常に収縮して筋疲労を起こすことで、血流が悪くなり,肩こり・首こり・頭痛を引き起こし、さらには不眠・自律神経失調症・慢性疲労といった身体の不調を生みだしてしまいます。最近ではスマホが爆発的に普及したことで、スマホの使いすぎによるストレートネックが増えてきています。

長時間のデスクワークでは、うつむき姿勢をとり続けないように、合間で首のストレッチや肩甲骨を動かすなどの運動を行ったり、予防のために首の筋トレやそもそも姿勢をしっかり保持できるように体幹を鍛えることなどが必要だといえます。そして何より、意識的に姿勢に気を付けることが大切です。

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