半月板損傷とその治療

半月板は、膝関節内の線維軟骨組織であり、荷重分散、衝撃吸収、関節の滑動や安定化など多くの機能があり、それらの機能は多くを1型 コラーゲンやプロテオグリカンなどの細胞外マトリックスが担っています。

半月板は加齢による変性を受けたり、あるいは膝関節が過大なストレスを受けた際などに損傷されることが多く、膝関節の疼痛や運動時の ひっかかりなどの症状を引き起こします。このような損傷を受けた半月板は自然治癒する場合もありますが、保存療法にて抵抗性で症状の持続または憎悪する例では手術的治療を要 することになります。

半月板の手術療法

手術療法は、辺縁部の血行のある部位での比較的単純な損傷の場合、半月板機能の温存をめざした半月板縫合術が行われ治癒することが報告されていますが、治癒の見込みのない無血管野といわれる遊離縁に損傷がある場合には半月切除術が広く行われています。
一回でも切除術を受けると再生は難しく半月板切除後に膝関節の二次性関節症性変化が生じることも報告されており、半月板は膝関節軟骨 の変性予防に非常に重要な膝関節の中にある小さな組織であるといえます。

二足歩行と半月

ヒトが他の動物と違って2 本足で立って行動し、そのことにより手が便えるようになり道具を使いモノを作れるようになって繁栄してきましたが、そのことと引き換えに膝にかかる負担はその量、質ともに増し、多くの障害を引き起こすようになったとも考えられます。半月板はまさにその中心にいた小さな組織なのかもしれません。

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