脊柱のカップリングモーションと歩行

脊柱にはカップリングモーションという機構があります。これは脊柱の動きは、カップル(二つ一組)で起こるという現象です。おおまかに説明すると、胸椎位は側屈と回旋が同方向でセットで起こります。また、腰椎は側屈と回旋が逆方向にセットで起こります。例えば、脊柱を左に捻った時、胸椎には左側屈が、腰椎には、右側側屈が起こります。これは、椎間関節の形状で無意識に起こる機構です。

実際この機構がなぜヒトの身体の中で起こるようになったのかは未だ解明されていません。

脊柱の圧縮力を分散させる。

直立することで腰椎の前弯ができ、腰椎の椎間関節も巨大化し、安定性が増します。そうなることで、脊柱の生理的な弯曲という横から見た時の脊柱の自然なS字カーブが形成されます。この状態で脊柱を捻ると、カップリングモーションが自然に起こります。つまり、直立姿勢に腕の振りという回旋動作が起こることでこの機構が出来上がったと考えられます。

そしてこの機構は、歩行にとても適していてます。S字カーブは重力に対して前後のバランスを取る様に働き、脊柱の圧縮力を分散しています。同様に、カップリングモーション時、後ろから身体を観察すると、S字カーブが現れるのです。つまり、これは左右のバランスを分散していると考えられます。

脊椎の回旋動作とカップリングモーション

脊椎の回旋動作は、カップリングモーションを引き出し、脊椎の生理的弯曲とともに重力によって潰れないように、前後左右のバランスをとる安定化機構ということがわかるります。カップリングモーションは効率的な歩行を考える時に、とても理にかなった機構なのです。歩行時の脊柱の回旋は重要ですね。

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