食餌予知行動とは何か

お昼が近づくと食事がしたくなる。
また同様に夕方になるとまた何か食べたくなる。
実はこれはたんに時間が経ったからお腹がすいたというだけの理由ではありません。
毎日決まった時間に食事を摂る人はその時間が近づくと空腹を感じるようになるといわれています。

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これはヒトに限られたことではありません。
実はマウスやラットの実験でも同じことが観察されています。
マウスやラットは本来夜行性ですが、昼の短時間だけに食事を与える習慣をつけると、食事の時間が近づいた昼間に睡眠をやめて活動するようになるという報告があります。
餌を与えられたからではなく、餌がくるはずの時間を予測して行動を開始しているのです。
これを「食餌予知行動」といいます。

このリズムは24時間周期で起こり、食事の時間に合わせて覚醒状態、行動量、体温がピークを迎えるようになっています。
これは餌にありつける可能性の高いタイミングに身体機能を高め、活動するようになる機能です。
このように食事のタイミングによって覚醒と睡眠は大きな影響を受けています。
夜食をいつも遅くに摂っていると、毎日その時間に覚醒レベルが上がるということがわかります。
結果として「食べないと眠れない」身体になってしまう可能性がでてくるんです。
気をつけなければいけませんね。

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