てんかん発作と運動

てんかんとは、反復性の発作を特徴とする神経疾患です。

一般的に、運動中はてんかん発作の頻度は低くなると言われていますが、運動終了直後には危険性が増すとされています。

これは運動中はGABA濃度が増加し、それが脳内の発火を抑制しているのではないかと示唆されています。

同様に、運動後は血中pHが低下するため、運動直後に発作の危険性が高くなると思われます。

薬によりコントロールされていればてんかんはパフォーマンスに影響を及ぼしませんが、てんかん発作によって疲労、注意力、協調性、バランス能力の低下などによりパフォーマンスが低下するかもしれません。

また、抗てんかん薬によって認知、視覚、集中力、協調性が損なわれるかもしれないとされます。

運動は抗てんかん薬の血中濃度に大きな影響を与えませんが、運動による体重の急激な変化によって血中濃度が変化するかもしれません。

発作がなく、薬によってコントロールされている場合には運動に関して禁忌事項はあまりありませんが、クライミングやダイビング、射撃、アーチェリーなど、ある種の運動においては禁忌であるとされます。

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