股関節肢位と歩行
大腿骨頭と寛骨臼の適合性の問題や股関節内圧の異常は、可動域や筋力、骨盤傾斜などさまざまな要因から起こり、これらは歩行周期中の股関節肢位に大きな影響を与えます。
歩行周期中、踵接地時において股関節は緩んでいる状態にあり、股関節周囲筋の遠心性活動によって衝撃を吸収します。
踵接地時に股関節が緩みの肢位をとっていないと、過剰な圧力がかかることがあるとされています。
これとは反対に、踵離地時には股関節周囲筋は求心的に活動し、下肢を地面から押し離します。
股関節は地面を蹴り出すために十分な力を得るために締りの肢位をとる必要があります。
股関節が十分な締りの肢位をとることができないと、股関節への力の伝達がうまくできなくなり、過剰な圧力がかかってしまいます。
こうした股関節の問題は股関節の疾患へと至るかもしれません。
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