シンスプリントと後脛骨筋
シンスプリントは、ランニング動作を反復するスポーツに従事している、特に中高生に起こりがちです。
シンスプリント患者では健常者と比較して舟状骨高が低下している傾向にあり、こうした扁平足では、後脛骨筋の活動が過剰になってしまい、これがシンスプリントを引き起こす要因のひとつになります。
この理由としては、脛骨内側に付着する後脛骨筋、長趾屈筋、ヒラメ筋の張力が直接的に、または下腿筋膜を介して間接的に骨膜や骨に牽引力を加えるとされるためです。
実際に、シンスプリント患者では、後脛骨筋と長趾屈筋の筋硬度が高いことも示されています。
シンスプリントは、脛骨に沿って疼痛が起こりますが、足関節内果の後方や脛骨遠位1/3の内側後方に圧痛を認めた場合は後脛骨筋腱炎の可能性もあるとされています。
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