恥骨炎と内転筋損傷について
恥骨炎は一般的に、内転筋群や大腿直筋の強力な収縮によって起こると考えられています。
内転筋損傷は恥骨炎と同様、内転動作によって起こり、急激な方向転換や短距離走は内転筋損傷に伴う恥骨炎を引き起こすことが多いとされています。
また恥骨炎は、ランニングやキック動作、片脚ターンなどによって悪化しますが、その他の炎症同様、安静によって軽減されることが多いとされます。
恥骨炎による痛みは、恥骨部、鼠径部、下腹部、会陰部、精巣部、上恥骨部などにまたがることがあり、それらの痛みは階段昇降や咳、くしゃみなどにより増強します。
損傷した内転筋は、股関節を他動的に外転させると痛み、抵抗下に内転させるとまた痛みます。
また鼠径部周囲に圧痛を訴えることが多く、筋損傷を伴う場合はその筋への圧迫は特に痛みが増強します。
内転筋損傷の治療としては、内転筋の長さと強度を回復させることが重要で、他の筋損傷と同様のプログラムで問題はないでしょう。
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