足部の荷重位での評価

足部の問題は、膝関節や股関節などより上位の問題をも引き起こします。

日常の多くを荷重位で過ごすことから、荷重位での足部の評価は欠かせません。

例えば、正面からみる足部は、つま先が向く角度によって足部外転の程度が分かります。

このつま先の角度は約5〜18度外側に開いており、歩行時では静止時よりも角度が小さくなります。

これを後方から観察すると、外側に足趾が何本見えるかが焦点となり、正常では第4趾と第5趾が見えます。

この角度が大きい場合は、足部の外転や下腿の極端な外旋があるのかもしれません。

また、後方からは床に対する踵骨の角度が見え、この角度によって、脛骨と踵骨の相対的な位置関係が分かります。

例えば、床に対して踵骨の角度が20°あった場合、脛骨が10°傾斜、踵骨が10°傾斜していることもあれば、踵骨のみが傾斜している場合もあります。

このようにして、荷重位での足部を評価することは、さまざまな問題解決のヒントとなるでしょう。

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