仮骨性筋炎について

筋内の出血を伴う大腿部挫傷が起きた場合、続発する仮骨性筋炎に注意しなければなりません。

発症率は筋挫傷の程度によりますが、中〜重度の挫傷後の70%で生じるとされています。

原因は未だ明らかではありませんが、大腿四頭筋の挫傷により生じることが多いようです。

筋損傷後に疼痛、腫瘤、屈曲拘縮を認めた場合は、仮骨性筋炎が疑われ、圧痛と熱感もみられます。

仮骨性筋炎で生じた疼痛と腫瘤は時間経過により減少していきますが、逆に増大していく場合には、骨肉腫を疑う必要があるとされています。

そのため、若年者では特に注意が必要となります。

仮骨性筋炎の治癒を促進する方法は特になく、筋損傷、炎症そのものに対しての治療が最善であると考えられています。

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