大腿骨骨幹部の疲労骨折
大腿骨骨幹部の疲労骨折は比較的まれな障害ですが、ランナー人口の増加とともに、その数も増加傾向にあります。
長距離のランニングは大腿骨骨幹部疲労骨折に最も関係のあるスポーツであると言えます。
原因としては、距離や強度、頻度の突然の増加、不適切な路面、シューズなどがあります。
一般的な症状としては、鼠径部、大腿部に限局した痛みを訴え、常に痛むというより、トレーニングやスポーツで増強し、休息すると軽減します。
しかし、時折急激に強い疼痛が生じることもあります。
症状があるにも関わらずスポーツ活動を続けていると、日常生活でも痛みが生じたり、夜間痛が起きたりします。
基礎疾患は特にありませんが、女性選手の骨密度には気をつけなくてはなりません。
長距離女性ランナーは骨塩量が低下する恐れがあり、疲労骨折が発症するリスクは高いと言えます。
その他、股関節外旋の過可動性がリスクファクターとして知られています。
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