大腿四頭筋へのエクササイズのストレス軽減

大腿四頭筋のエクササイズには、それ相応の負荷量が必要になります。

これは同時に膝関節や周囲の結合組織にもストレスを加えることを意味します。

こうしたストレスは時として、かけるべきものにもかけるべきでないものにもなります。

例えば、関節痛や関節炎を有する人には、筋によるストレスが膝関節にかからないように指導される必要があります。

反対に、健康な人やリハビリ後期のアスリートにおいてはある程度のストレスが必要となるでしょう。

ここでは負荷をかけすぎるあまり、過剰なストレスにならないよう気をつけなければなりません。

負荷をかけつつストレスをかけすぎないという問題点は、2つの一般的なエクササイズで解決されます。

一つは座位での膝伸展運動、いわゆるレッグエクステンションです。

この運動では、膝関節最大伸展から45°屈曲の範囲で関節応力が増大し、屈曲45°から90°の範囲で低値を示します。

次に、浅いスクワットです。

スクワットでは、膝関節角度が45°を超えたあたりからストレスが上昇しはじめ、90°付近で最大となります。

これらのことから、例えば屈曲90°〜45°範囲内でレッグエクステンションを行い、その後に、伸展0°〜屈曲45°の範囲内でスクワットを行えば、膝関節の連続する可動域にかかるストレスを常に小〜中等度に抑えることができます。

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