内臓と腰痛の関係性

腰痛はその多くが、力学的な要因や外傷性の問題によりますが、内臓との関連性についても無視できません。

内臓と腰痛の関係性として、さまざまな可能性が考えられます。

例えば、内科疾患による関連通としての腰痛は比較的有名で、腎盂炎や尿路結石などに代表されます。

次に慢性的なストレスも内臓による腰痛の原因になると考えられています。

慢性的なストレスは内臓器官の機能低下を引き起こし、腸間膜の緊張が生じるとされています。

腸間膜根は腰椎や仙腸関節周囲に付着しているため、腰椎のアライメント不良や可動性低下の原因になり、腰痛を引き起こす可能性があります。

また、腎臓は大腰筋や腰方形筋と連結しているため、これによる腰痛も起こりえるでしょう。

さらに内臓‐体性反射により内臓の機能低下が生じると同じ髄節レベルの神経支配筋である腹斜筋群や肋間筋などの筋緊張亢進を引き起こし、胸郭の可動性低下を起こし、結果腰痛を引き起こす可能性も考えられます。

これらの評価としては、内科疾患や婦人科疾患、手術歴などや生活習慣・食習慣から、押圧による抵抗感や圧痛、不快感の有無なども合わせて確認すると良いでしょう。

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