プライオメトリクスとランニングパフォーマンス

長距離走において、最大酸素摂取量やランニングエコノミーがパフォーマンスを決定する重要な要因となります。

ランニングエコノミーとは、酸素消費量あたりの移動距離を表すようなもので、酸素消費の効率性を指します。

このランニングエコノミーには、エネルギーの産生から消費、そして筋出力といった各要素の効率性が影響すると考えられています。

したがって、長距離走のSSC特性や弾性エネルギーと貯蔵と利用という観点から考えるとプライオメトリクストレーニングはランニングエコノミーの効率性を向上させる効果的なトレーニングだと言えます。

実際にさまざまな研究で下肢のSSC運動能力とランニングパフォーマンスと関係があることが示唆されています。

ランニングというリズミカルな最大下運動という点からみると、1回の最大努力プライオメトリクストレーニングよりも、最大下の連続的なプライオメトリクストレーニングのほうがより特異的でありランニングパフォーマンスに影響があると考えられます。

したがって、ランナーに対するプライオメトリクストレーニングプログラムを作成する場合、最大パワーよりも連続的な最大下パワーを高めることを目的とすると良いでしょう。

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