腰痛患者において腰部多裂筋は萎縮する

腰部多裂筋は、特に下位腰椎の重要な安定筋として働きます。

L4レベルにおいて脊柱深層筋の横断面積の約1/3を占めることからもかなりの筋厚があり、これに加え、高い分節性と豊富な筋紡錘を持つことで精密で的確な筋制御が行われます。

しかし、腰痛を抱えている人の腰部多裂筋は他の筋よりも早くに萎縮しそれが持続すると言われています。

腰部多裂筋の萎縮の程度は著しく、横断面積にして30%の減少が報告されています。

この萎縮は腰痛が起きた数日以内に生じるとされていますが、なぜ優先的に萎縮するのかは明らかではありません。

恐らくは、神経根損傷後の変性や椎間板や椎間関節包外傷後の反射的な抑制などが原因であると考えられています。

腰部多裂筋は、体重負荷の減少にも過敏に反応し、健常者であっても長期臥床によって筋萎縮が認められるとされています。

この多裂筋の萎縮により腰椎は安定性が損なわれ、ストレスに対して脆弱になるとされており、特に腰痛患者において腰部多裂筋のエクササイズをプログラムに組み込むことが大切になるでしょう。

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