梨状筋の内旋作用を用いたストレッチ

梨状筋の伸張性低下は股関節内旋を制限し、その下に存在する坐骨神経を圧迫し、仙腸関節に異常なストレスを生じる可能性があります。

さらに、炎症のある硬い梨状筋が殿部深層、上後腸骨棘に疼痛を生じさせることがあるとされており、こうした一連の症状は梨状筋症候群と呼ばれています。

梨状筋症候群に対する治療として硬くなってしまった筋をストレッチする方法がありますが、梨状筋のストレッチは二関節筋であるハムストリングスの緊張を和らげるために膝関節屈曲位で股関節完全屈曲と外旋を組み合わせる必要があります。

梨状筋は外旋筋であるため、外旋動作を入れることは一見不自然に思えますが、股関節屈曲位において梨状筋は外旋作用をもたず、内旋筋として働くために、この方法が妥当であるといえます。

特に股関節屈曲90°以上で外旋位にすると、梨状筋はさらに伸張することになります。

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