筋収縮による糖の取り込み

運動によって消費した筋グリコーゲンは、インスリンの作用によって血中からグルコースを取り込むことで再合成されると考えられています。

この現象は、インスリンがグリコーゲン合成酵素を活性化させるとともに、グルコーストランスポーターの細胞膜への移動を促進させる結果であると言われています。

しかし、運動中にはこのインスリンが働かなくとも、糖の取り込みが促進されると言われています。

この主役となるのが筋収縮であり、筋収縮はインスリン同様、グルコーストランスポーターの細胞膜への移動を促進させることが分かっています。

さらに、インスリンによる糖の取り込みと筋収縮による糖の取り込みは異なるメカニズムで働いているため、ほとんどの場合2型糖尿病患者でも筋収縮による糖の取り込みには問題ありません。

この筋収縮による糖の取り込みは、乳酸閾値を超える運動でも低い強度の運動も起こるとされ、運動後2〜3時間継続すると言われています。

さらに、運動によって消費したグリコーゲンを回復させるために、活動した筋の感受性を亢進させ、2〜3時間後の取り込みにも影響を与えます。

軽度でも取り込みが起こることが分かっていますが、基本的には中〜高強度運動が効果的であると言われています。

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