膝窩筋の後十字靭帯保護作用

膝窩筋は膝関節ロックを解除するキーとなる筋ですが、この他にも、膝関節を動的に保護する役割を担っています。

さらに、ハムストリングがACLを保護するように、膝窩筋がPCLを保護するという役割を持っていることが分かっています。

正常な後十字靭帯を持った膝に後方引き出しストレスをかけた場合、膝屈曲角度が増すにつれてPCLにかかる負荷が増加しますが、ここに膝窩筋が働くことで、その負荷を軽減させているということが分かっています。

特に膝関節屈曲30°〜90°において効果的であり、膝窩筋の筋力発揮によりPCLにかかる負荷は30°で36%、90°で9%低下するとされています。

さらに脛骨の後方への移動量も低下しており、全ての屈曲角度で膝窩筋が働きますが、こちらもやはり膝関節屈曲30°において効果的であることが分かっています。

これらのことから、膝窩筋によるPCL保護作用は膝関節屈曲30°において最も効果的であり、ACLとハムストリングスのような関係であることが分かります。

これらは膝関節のリハビリテーションやトレーニングプログラムを処方する上で重要なポイントになるかもしれません。

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