脳性麻痺とトレーニング処方
脳性麻痺は胎児や新生児期の病変や発育障害の結果として生じた非進行性の脳病変の総称です。
脳性麻痺の主な特徴は、筋緊張の変化とそれに対応した筋長の変化、運動の協調とコントロールの異常、骨格病変などがあります。
スポーツの観点からみると、ボッチャという競技を専門的に行っている方が多く、そのパフォーマンス向上のためにトレーニング指導にあたることも少なくありません。
脳性麻痺にはいくつかの病型がありますが、いずれにしてもプログラムの強度、回復に必要な時間について配慮が必要です。
基本的には運動障害は下行伝導路が変化した結果であるため、トレーニングやテクニックに関して変化した運動パターンに対応した手技・手法が必要となります。
以前は痙性のある脳性麻痺では筋力強化が筋緊張の増強を生むとされていましたが、近年の痙直型麻痺児の研究によって、両麻痺では片麻痺でも、筋力強化プログラムによって運動機能も歩行の質も改善がみられることが証明されています。
しかし、リラクセーション手技を取り入れる場合は注意が必要になるかもしれません。
例えば選手の中には筋緊張をパフォーマンスに利用する場合もあり、これによりパフォーマンスの低下が起こる可能性も考えられます。
リラクセーションテクニックを取り入れる場合、個人個人での評価が必要となります。
基本的には柔軟性の維持が重要です。
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