プライオメトリクスによる障害予防

プライオメトリクスは障害予防に有益な効果をもたらすと言われています。

実際、プライオメトリクストレーニングを実施したあと、運動競技中の傷害発生率が低下することが研究により明らかにされています。

また、適切なトレーニングは骨塩量、筋の動員、筋力、さらに身体コントロールとバランスを改善することも明らかになっています。

プライオメトリクスを通じて、神経筋系に素早いSSCの実行を体得させ、また適切なトレーニングテクニックとバイオメカニクスに重点を置くことによって、運動連鎖において、すべての関節をコントロールする能力を高めることができます。

これにより全身の安定性が向上すると言われています。

また、プライオメトリクスは動的な関節の安定性を改善し、活動中に身体をコントロールする能力を高めます。

これは、膝蓋大腿部痛症候群や前十字靭帯損傷など、膝の傷害リスク低下に役立つと言えます。

さらに身体コントロール能力の向上により、骨折の原因となる転倒の危険性が低下する可能性があると考えられています。

しかし、これらの研究結果をすべてに適用することは簡単ではありません。

プライオメトリクスの要素のひとつは、運動における伸張性局面のコントロールであり、この伸張性のコントロールが傷害の危険性を低下させることが研究により示唆されています。

つまり、プライオメトリクスが適切でない場合は伸張性トレーニングを行うことでその効果が見込めるでしょう。

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