抗酸化力を考える

私たちは酸素を使って生きていますが、運動をすることで身体の酸化が進むと、毒性が生まれてしまいます。酸素分子が電子を失って、不安定なフリーラジカル(体内で酸素が使われることによって生まれる悪いもの)というものが産生されます。このフリーラジカルが、体内を酸化状態に傾けて、ストレスを与えてしまうのです。これを「酸化ストレス」といいます。

体内の酸化は、細胞や筋肉の状態を悪くしてしまい、怪我を引き起こしたり、疲労が回復しなかったりする原因となる。

フリーラジカル以外では、過酸化水素や次亜塩素酸などの化学物質も、酸化ストレスの原因となります。体内の酸化は、細胞や筋肉の状態を悪くしてしまい、怪我を引き起こしたり、疲労が回復しなかったりする原因となります。逆にいえば、怪我や疾患、老化などが起こったときには酸化ストレスが高くなっているといえます。しかし、私たちの身体は、酸化に対する抵抗力を持っていて、体内にフリーラジカルなどができると、防御力が働きます。この防御力のことを「抗酸化力」と呼び、酸化に対して還元の力が働くもので、トータルの免疫力ともいえるものです。

食生活では、なるべく抗酸化力が高いものを食べること。

では、抗酸化力を高めるためにはどうすればよいのでしょうか?それは、運動・睡眠・食事などの生活習慣を改善することが一番だといえます。運動は抗酸化力の反応を刺激しますが、低強度の運動よりも高強度の運動のほうが、より抗酸化力を引き出せるという研究結果があります。睡眠時間の確保も重要で、睡眠時間が短いと酸化ストレスが高くなってしまいます。睡眠に付随して、リラックスや回復効果のある入浴なども大切です。食生活では、なるべく抗酸化力が高いものを食べることです。例えば、緑黄色野菜やフルーツ、サプリメントではコエンザイムQ10やアスタキサンチン、カテキンなどをとると良いでしょう。

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