クロストレーニングについて
自分の専門種目以外のトレーニングを行うことを「クロストレーニング」といいます。
このトレーニングを行うことで、専門種目で鍛えにくい体力要素も鍛えられ、パフォーマンスの改善を図るとともに、同じ動作の繰り返しによるオーバーユースを軽減し、スポーツ障害の予防につなげます。
多くのスポーツ競技では、特定の動きをするため、身体はそれに合わせて特徴づけられます。
これは筋や骨といった構造的なものだけでなく、運動制御的な問題や運動の協調性といった機能的な特徴においても言えるでしょう。
他の種目や、普段と違う使い方をする運動を行うことで、普段鍛えられない体力要素が改善され、フィットネスレベル全体が底上げされれば、パフォーマンス改善に有効になるでしょう。
また、多くのスポーツでは同じ動作が反復されるため、一部がオーバーユースになりやすく、クロストレーニングは障害予防にも有効になります。
アメリカでは、多くのスポーツがシーズン制を採用し、オフには他の競技を行うことがクロストレーニングになっていると言えます。
日本では、1年を通して同じ競技をすることがほとんどであるため、身体全体の能力向上や改善、ケガやスポーツ障害の予防などを想定し、計画的にクロストレーニングを実施していくことが重要です。
この記事へのコメントはありません。