膝の変形性関節症

人間の身体は常に外力を受けています。

最も一般的なものとして重力があげられます。

人間は無意識的に重力に抗しながら生きており、逆に言えばこれが人間を身体を強くさせます。

これに相反する形で反力が存在します。

これによって我々は環境の中で静と動を繰り返すことができ、動きを手にすることができます。

この外力に対して筋力は内力であると言えます。

つまり運動は内力と外力を上手に利用して行っているということです。

しかし、この内力と外力は常に運動にリスクを与えます。

例えば、歩行中膝関節にかかる関節間力は体重の約2.5倍から3倍に達しますが、これも筋活動と床反力の組み合わせの影響です。

歩行周期中、最初期の荷重負荷相では、床反力は全体的に身体重心へと向かいます。

これが正常であれば、踵骨の外側を通り、膝関節の上内側を通り、結果として膝関節の前後軸の内側を通ります。

すると、膝関節には各ステップごとに内反ストレスが発生します。

つまり、歩行中の膝関節では外側関節部よりも内側関節部のほうが数倍大きくなります。

しかし、人間の一生を通してこのような繰り返し内反負荷がかかったとしても外側側副靭帯や腸脛靭帯のような外側構造によって衝撃吸収されています。

したがって、たいていの人はほとんど何の困難もなく、膝関節のこの非対称な負荷に耐えることができます。

中には、その非対称性が関節軟骨に過度の摩耗を生じ、最終的には内側の変形性膝関節症になる人もいます。

歩行中、膝関節内反ストレスが20%増加すると、内側部の変形性膝関節症の進行の危険性が6倍増加すると言われており、内側部の関節軟骨と半月板の希薄化は内反膝、一般にO脚と呼ばれる変形をきたします。

この内反変形は、内側部への負荷を増大させるという悪循環を引き起こし、これが関節裂隙の内側部を消失させ、より大きな内反膝変形を引き起こします。

内反膝が重度になると、外科的切除や装具、足挿板などのアプローチで疼痛の軽減や機能回復を図るようです。

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