防御反射運動

人体の神経筋連鎖において最も重要なことは、機能や保護のために不可欠な反射を備えています。

基本的な2つの防御反射は、交差性伸展反射と屈筋反射です。

これらの反射は、感覚受容器によって引き金が引かれます。

屈筋反射では、熱すぎるといったような有害刺激により、その刺激から離れるように肢を引かせ、この反射が屈筋群を活動させて伸筋群を抑制させます。

交差性伸展反射では、皮膚への不快な刺激により同側の屈筋群と反対側の伸筋群を促通し、身体を支持させます。

基本的なライフスキルである移動、捕捉、咀嚼、呼吸の反射的な4つの連鎖反応があります。

1.移動

下肢については、伸展、内転、回旋の組み合わせが、危険を回避するための、歩行パターンのもととなります。

2.捕捉

上肢については、屈曲、内転、内旋の組み合わせにより食べ物を口へ持っていきます。

3.咀嚼

顎の内転(閉口)は、食べ物を咀嚼すつために必要です。

4.呼吸のメカニズムは高度に自動化されており、長時間随意的に呼吸することは容易ではありません。

これらの原始的な反応は、すべての人間の運動パターンにおける基本となっています。そして、過度な状態あるいは病的状態(ストレス、疲労、構造的損傷)下では、これらの反射は優位となります。

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