動作に対するアプローチ

動作に対するアプローチは、解剖学的アプローチと機能的アプローチの2つに分けて考えることができます。

解剖学的アプローチは基礎運動学に沿ったものであり、部位ごとに分離して仮説を立てることで、ある動作パターンにおいて膝の伸展が最適な状態でない場合、膝の伸展の機能を回復させることを他から分離して対応し、膝の伸筋を標的としてエクササイズを行うようなアプローチ法で、その機能が回復すれば、自動的に不十分なパターンに組み込まれます。これが、基礎運動学であり、明白で論理的です。

しかし、動作は変化に富み、複雑です。

●筋力低下と考えているものは、筋の抑制である可能性

●主働筋の筋力低下は、スタビライザー(安定筋)の機能不全によるものの可能性

●主働筋の機能不全は、実際は拮抗筋の問題である可能性

●タイトネスとして考えているものは、筋の防御的な緊張や協調性低下である可能性

●悪い動作と見なしているものは、適切でないエクササイズを行っている人にとって唯一の選択肢である可能性

●全般的に体力要素が低下していると思われるものは、神経筋の協調性低下と代償動作によって、代謝要求が過剰になっている可能性

 

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