神経・筋の働き

ヒトの筋は、構造的特徴あるいは身体に配置されている位置によって●平滑筋●心筋●骨格筋の3種に大別されます。それらのなかで、身体の動きを直接的に生み出しているのは骨格筋です。

走る・跳ぶ・投げるといった全身運動から編み物のような指先の動きまで、すべてその運動に必要な筋が収縮し、骨格が動かされることによって可能になります。心筋や心臓以外の内臓諸器官の壁を形成する平滑筋は、意志にかかわらず収縮・弛緩を繰り返しており、不随意筋と呼ばれます。それに対し骨格筋は随意筋として分類され、その収縮の強さ、収縮・弛緩のタイミングは中枢神経系の制御を受けます。それゆえ、ヒトは自身の意志によって筋の収縮力を調整でき、動作目的に応じて身体の動きを制御することができます。

筋の収縮力は、動きのない状態、すなわち等尺性最大筋力を測定することで、最も端的に知ることができます。しかし、筋が収縮し骨格に動きが生じると、筋の長さは変化し、筋は張力を発揮しつつある収縮速度を持ちます。さらに運動に時間的要素が加われば、筋機能として持久性が運動の成果(パフォーマンス)と深く関わります。

そして、それらの要素が相互に関連しあい、身体の力強さ、素早さ、粘り強さといった特徴を与えます。いずれも神経系による制御とそれに応じて収縮・弛緩を繰り返す筋の機能が、身体外部に表出した結果にほかなりません。

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