スポーツパフォーマンスを向上させたい

日本のトレーニングで行われがちなことは、基本的運動特性(コーディネーション、アジリティ、スタミナ、筋力、速度)を1つ1つ区別してパフォーマンス向上を狙っている。つまり、筋力がない人に対してはウエイトトレーニングを行い、速度がない人にはスピードトレーニングを行うということです。

しかし、基本的運動特性はパフォーマンスの様々な要素間で複雑に相互作用していて、トレーニング戦略において、パフォーマンスの構成要素をばらばらに考えることはできません。

確かに、筋力を向上するためのトレーニングは重要ですが、スポーツパフォーマンスの向上のためのウエイトトレーニングを行うのであれば、コンテクスチュアルな(文脈的な)動作パターンを創造することが鍵となります。つまり、単純に筋力だけの向上を目的とするのではなく、「複数の筋間が協働すること」と「力発揮のタイミング」の質の向上を目的とすることがスポーツパフォーマンの向上につながると言えます。

みなさんもこれからのウエイトトレーニングでは、ある環境でどのように筋群を協働させ、良いタイミングで力を発揮することを頭に入れて取り組んでみてはどうでしょうか。

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