動くほうが良いのか、動かないほうが良いのか。

人間は物事を「良い」「悪い」で判断しがちです。

これは運動をみる場合、行う場合にも採用され、「良い動き」「悪い動き」を追い求めようとします。

そしてこの運動に関わる場合、その文脈から「動く」ほうが良いとされ、「動かない」と良くないと判断されがちです。

確かに、動くほうが良くて動かないほうが悪いと考えてもいい場合もありますが、それだけで分かってしまってはいけません。

動かないほうが良くて動くほうが悪い、ということも大いにあり得るからです。

例えば脊柱では、一般に大きく動くほうに問題が出ていると考えられています。

人間は常に重力やその他の外力の影響を受けており、その中でも最も抵抗の少ない運動を取ろうとする方略が働きます。

脊柱に何かしらの問題を抱えている人の場合、最も抵抗の少ない運動を起こすための代償として、より「動く」部位に影響が出ている可能性があると考えられています。

例えば、右腰部に痛みがあるにも関わらず、組織の硬度は左が高く右の柔軟性は十分あるということが起こり得るのです。

これを硬いほうが悪い、つまり動かない部位は良くないと考えてしまった場合、その後のプログラムにも影響が及びます。

したがって特に脊柱のような多分節構造をとるセグメントに関して言えば、動かないより動くほうが良くないという構図を取りうるということを理解しておきましょう。

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