怖がりは正義

人間はなぜ恐怖を感じるのでしょう。答えは簡単、自分の身を守るためです。

脳には扁桃体という器官が存在します。扁桃体は人の情動を司り、不安や恐怖を感じるときに活発に働きます。扁桃体が過剰に働いてしまうとうつ病や統合失調症の原因となりますが、扁桃体がないともっと大変なことになります。病気によって扁桃体が損傷してしまった女性の例をご紹介します。女性は昔から大の蜘蛛嫌い、蛇嫌いだったそうですが、扁桃体損傷後に森へ連れて行くとすぐに蜘蛛や蛇を触りはじめたそうです。また、道すがらナイフを持った男に殺すぞと脅された時には、近くで歌われていた聖歌を聞いて、私を殺したら天使が黙っていないと臆することなく言い放ったとのこと。

扁桃体は自分に降り掛かった恐怖を回避するために欠かせない器官です。怖がりというのは決して悪いことではなくむしろ長生きをするためには良いことなのかもしれません。

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